インタビュー -飯島信行社長-

拡大主義に走らない。目の前のお客様が最優先

-飯島社長の事業に対しての想いを聞かせてください。

結果的にみると、この業界のなかの最古参の一角となりました。たくさんの同業他社が立ち上がっては潰れ、立ち上がっては潰れというのを見て、私は拡大主義に走らない。と強く思いました。目の前のお客様の需要、要望に応えていくなかで、拡がっていったかと思います。
一番大きな転機は、大手のイトーヨーカ堂さんに声を掛けていただき、どんどん展開を広めるというような要望がありました。その時に一時、フランチャイズを組んだことがありました。

私どもはフランチャイズで何か大きくしようとかではなく、たまたまこの業界でフランチャイズが色々立ち上がっていきました。ただ、中をみるとめちゃくちゃだったんです。それはおかしいだろうと。なんでこんなに費用が取られるんだと、うちだったらこれで出来るよ。という提案を始めたところでフランチャイズが始まったんのがきっかけですね。

ところがちょっと背伸びをし過ぎて、イトーヨーカ堂さんとのタイアップ等々もありまして、そこで全国展開が一時始まりました。ただまだ身の丈に合っていなかった。少し背伸びをし過ぎて、早々と徹底をしました。

一旦元の自分達の姿に戻り、自己完結する。という想いで、フランチャイズ事業は3年ほどで撤退しました。

あくまで私は現場主義

私は仕事へのこだわりがどうしても強いもので、現場をずっと離さないでいます。

私は人が好きなんです。基本接客が好きで、お客様との接点が好きで、感謝していただき、そういった言葉も直接聞くことができますし、自分のやったことがちゃんとフィードバックされるっていうことの仕事に誇りがあり、何より楽しいですね。もっともっと手放して人に任せて、やりなさいと言われるんですけど、それがなかなかできない理由はそこにあります。

-それがまさに飯島社長であり、夢工房さんということなんですかね。

まさに夢工房。だからよくない状態がずっと続いて、私もよく自分の会社が長く続いていることは自慢できますが、ずっと低空飛行で来ているので。急激に良い思いをしたところは、ほとんどみんな潰れてるんですよね。うちはずっと低いところで来ているから耐えられる。かなり厳しいときもありましたけど、自分達に合った経営をしているということです。