日傘選びで美肌を守る!紫外線と肌老化の防止方法 

 皆さんは紫外線対策をどのように行っていますか? 

美しい肌を保つには紫外線対策が重要な要因の一つですが、その中で近年再注目されているアイテムが「日傘」です。 

この記事では、実際に紫外線が私たちの肌に与える影響について知り、日傘の重要性や選び方や実際の使い方など、具体的な例とともに詳しく解説していきます。 

 1.紫外線対策の必要性と美肌を守る日傘の役割 

 紫外線による肌への影響は、美しさを保つうえで、無視できない問題です。 

紫外線を必要以上に浴びることで、肌の老化を引き起こすことを「光老化」と呼びます。 

光老化が生じると、肌の張りをキープするのに必要なエラスチンなどの弾性線維にダメージが生じることで、しわやたるみなどの皮膚トラブルを引き起こします。また、紫外線から肌を守るために肌が厚くなってシミが目立ちやすくなることも。また、皮膚がんのリスクも高めます。これらの問題から肌を守るためのアイテムとして、日傘が注目されています。 

 1-1.紫外線対策が必要な理由 

 紫外線は、太陽光に含まれる光線の一種で、肌にさまざまな影響を与えます。おもに次の2種類です。 

紫外線の種類肌への影響
UVA(長波長) 肌の奥まで届き、しわやたるみなどの原因 
UVB(短波長) 肌の表面に作用し、日焼けやシミを引き起こし皮膚がんのリスクを高める 

紫外線は1年中存在するため、天候や季節を問わず対策をとる必要があります。 

1-2. 皮膚の老化と紫外線の影響 

肌の老化を早める原因の約8割が紫外線だと考えられています。紫外線を浴び続けると、肌の細胞がダメージを受け、真皮にあるコラーゲンやエラスチンといったタンパク質が壊されていきます。 

これらのタンパク質は、肌のハリや弾力を保つために非常に重要な物質です。そのため、壊れると肌の弾力性を失い、しわ・シミといった光老化の症状を引き起こします。 

1-3.効果的な紫外線対策とは 

日焼け止めを塗ったり、帽子を被ったりすることも紫外線対策の1つです。しかし、日傘は肌が露出しやすい頭や首、デコルテにかけて広範囲を守れる、すぐれたアイテムです。また、日傘の遮熱効果により、帽子などに比べ体感温度が下がりやすく、蒸れや汗などの不快感を軽減する効果も期待できます。 

2.日傘を選ぶ際に気をつけること 

日傘を選ぶ際には、紫外線対策として、紫外線カット率や遮光率の高さをチェックしましょう。紫外線カット率の高さは、紫外線(目に見えない光)を防ぐ力の強さをあらわし、遮光率の高さは、太陽光(目に見える光)をより多く遮断し、暑さを和らげる効果が強いことを意味しています。それぞれのチェック方法を解説します。 

紫外線カット率 

紫外線のカット率は、一般的に90%以上が求められます。しかし、より強い保護を望む場合は99%以上、理想は100%の紫外線カット率を持つ日傘を選ぶことがオススメです。 

紫外線を99%カットする日傘は「ほぼ完全に紫外線を遮る」イメージがあります。しかし、透過する1%の紫外線が持つエネルギーは非常に大きく、肌へのダメージを最小限に抑えるには不十分な可能性があります。。 

紫外線のダメージ予防を第一に考えた日傘選びを考えている方は「紫外線100%カット」の製品を選びましょう。 

遮光率 

遮光率も、日傘の性能を示す重要な指標です。「1級遮光」は遮光率99.99%以上「2級遮光」は遮光率99.9%です。「1級遮光」は太陽光をほとんど遮ることができますが「2級遮光」は蛍光灯の光でも、若干の光が透けて見える場合があります。このわずかな差が、日傘下の涼しさに大きな違いを生みます。 

太陽光は、紫外線のみならず赤外線や可視光線も含んでおり、肌や衣類に当たると熱が生じます。傘の下をより涼しく保つためには、100%遮光できる完全遮光の性能を持った日傘を選ぶとよいでしょう。 

3.日傘の正しい使い方と日差しのカット方法 

日傘を最大限に活用するには、正しい使い方を理解し、実践することが重要です。雨傘とは使い方が異なり、使い方によっては十分な効果を実感できないもあります。以下の2点に注意して、日傘の効果を最大限に引き出しましょう。 

3-1.日傘を身体に近づけて使用する 

紫外線は直射日光だけでなく、反射してくる光からも受けるため、日傘をなるべく身体に近づけて持つことが重要です。とくに、上半身を覆うようにして持つと、紫外線を効果的にカットでき、肌へのダメージを最小限に抑えられます。 

また、顔や首など照り返しによる紫外線が当たりやすい部位は日傘を使用している場合でも日焼け止めなどを使用して紫外線対策を徹底しましょう。 

3-2.太陽の方向を意識する 

太陽の方向を意識し、つねに太陽と身体の間に日傘を置くイメージで、直射日光を遮るように持ちましょう。ただしこの持ち方は、周りの状況が見えづらくなり、危険がともなう場合があります。安全を確保するためにも、必ず周囲の状況を確認しながら使用してください。 

まとめ

日傘は紫外線から肌を守り、美しさを保つために簡単で効果的な方法です。選ぶ際には、紫外線カット率と遮光率が高い製品を選びましょう。また、使用する際には日傘を身体に近づけ、太陽の位置を意識するなど、正しい使い方を心がけることが大切です。また、特に紫外線のダメージを受けやすい部位は日焼け止めも使用することでダメージを予防することができます。 

美しい肌を保つためには、紫外線への対策と日々の意識が欠かせません。日傘をうまく活用して、肌の健康と美しさをいつまでも守り続けましょう。 


-この記事を監修した医師のご紹介-

現役美容皮膚科医 成田医師

2011年医師免許取得。初期臨床研修を経て総合診療医として幅広い分野の治療に携わる。現在は美容系クリニックで美容皮膚科を中心とした診療に従事している。

灼熱の太陽の下でも、ひやり。
放射冷却効果で通常の日傘と比べ「体感温度 -6.3℃」を実現
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※記事の医学的な内容について、上記医師が確認しております。記事内で紹介している商品を医師が推奨するものではありません。